模型作りが捗る作業台を自作!快適な工作・制作スペースの作り方とは?
模型作りに快適な環境を整えれば、作業もより捗ります。今後、本格的に模型作りに取り組みたいと考えているのなら、作業台の自作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?そこで今回は、快適な工作・制作スペースの作り方について解説します。
※本記事の一部画像は生成AIで作成しています。
快適な工作スペースづくりの基本は「自分に合った机と椅子」を用意すること
プラモや模型作りでは、長時間同じ体勢で作業するケースが少なくありません。長時間同じ体勢で作業をするとなると、体に負担がかかりやすく、集中力も途切れてしまいます。そのため、快適な工作スペースづくりにおいては、自分に合った机と椅子を用意することが先決です!
目安はどのくらい?身体に合った机・椅子の高さを見極めるポイント
自分の体格に合わせて、作業に使用する机や椅子の高さを調整することが基本です。人によってベストな高さは異なるため、以下の計算式で目安を算出してみましょう。
・椅子の高さ:身長×0.25-1 ・机の高さ:身長×0.25-1+身長×0.183-1 ・机の天板と椅子座面までの高さの差:座高(身長×0.55)÷3+2cmたとえば身長170cmの方なら、「170×0.25-1=41.5cm」が最適な椅子の高さです。机の高さは、「170×0.25-1+170×0.183-1=72.6cm」となります。なお、これはあくまで人間工学上の計算式にあてはめて算出した数字なので、実際には体格に合わないことも考えられます。
幅や奥行は?模型作りに適した天板サイズを選ぶ基準
模型作りでは、いろいろな工具やパーツを机の上へ広げることが多いため、幅や奥行は広いに越したことはありません。ただ、あまりにも広すぎると、部屋が窮屈になってしまうおそれもあるので、塩梅が難しいところですよね。
たとえば、工具や材料を横へ広げて使いたいのなら、120cm以上あると快適に作業できます。奥行も70~80cmほどあれば十分でしょう。
天板のサイズだけでなく、形状にも着目してみましょう。たとえば、部屋の隅へ机を配置するのなら、L型の天板がフィットします。机を広々と利用でき、スペースも有効に活用できるでしょう。天板の形状にもいろいろなものがあるので、作業しやすそうなものを選んでくださいね。
自作の作業台で制作効率をアップ!簡単便利な工作スペースの作り方
ここでは、作業台をDIYで制作する方法をご紹介します。DIYで、便利に使える自分だけの作業台を手に入れましょう。木材を使用した作業台もよいですが、ここでは主にプラスチック素材を使った方法を解説します。
①作業台を置く位置を考える
どこに作業台を設置するかは、意外と重要なポイントです。作業台をどの程度の大きさにするかをある程度考えたうえで、設置場所を考えましょう。
細かい作業に没頭することを考えると、外からの光を取り入れられる窓際がおすすめです。ボンドや塗料を使う場合は換気も必要なので、窓の近くに設置するのは理に適っていますね。
②必要な道具・材料を揃える
体格に合った机や椅子のほか、デスクライトもあると便利です。模型作りを行うのが、いつも明るい時間帯ばかりとは限りません。夜に作業するときは外からの採光がなく、部屋のシーリングライトだけでは手元が暗くなってしまうおそれがあります。デスクライトがあれば手元をしっかりと照らせるので、細かい作業も捗りますよ♪
作業台の材料として、A4サイズのトレーやメッシュバスケット、もしくはプラスチック製の鉢底ネットを用意しましょう。メッシュバスケットを組み合わせることで、やすりがけなどにより出た微細なゴミをすぐ捨てられます。
ほかにも、作業に使用する工具や細かいパーツを収納するケース、ワイヤーネットなどがあると便利です。これらのアイテムは100円ショップでも簡単に入手できるので、ひととおり揃えておくことをおすすめします。
③収納を設置し、作業スペースを組み立てる
工具やパーツなどを机の上に広げると、作業スペースが狭くなってしまいますよね。キャスター付きのワゴンやワイヤーネットなどを用意し、椅子から手の届く範囲に設置すれば、最小限の動作で工具やパーツを出し入れできますよ♪
細かなゴミが気になる方は、ゴミ箱付きの作業スペースを自作してみましょう。先ほど用意したA4サイズのトレーとメッシュバスケットを重ねるだけで、簡単に作れます。これなら作業台の上でやすりがけをしても、ゴミが下に落ちてくれるうえ、メッシュバスケットを取り外せば、トレーに溜まったゴミをまとめて捨てられるので便利ですよ。
④エアブラシ塗装を行う場合は、塗装ブースを別で設ける
エアブラシを用いた本格的な塗装を行いたいのなら、塗装ブースを別途設ける必要があります。塗装ブースを設けないと、噴霧した塗料が宙に舞ってしまい、服や家具へ付着したり、臭いがこもったりすることが考えられます。
塗装ブースは、電動ファンとダクトがついた作業台のようなもので、霧状になった塗料をしっかり吸い取ってくれます。いわば掃除機のようなものですね。現在では、さまざまなメーカーから塗装ブースがリリースされています。
塗装ブースはファンの種類により吸引力が変わるため、注意が必要です。また、サイズにも気をつけないと、塗装したい作品がブースに入らなくなるおそれもあります。ファンの種類やサイズ、ダクトの長さなど、さまざまな部分を比較しながら選びましょう。
作業台作りの前に、まずは体に合った机や椅子を手に入れることが先決です。そのうえで、使い勝手のよい作業台作りにチャレンジしてみましょう◎
今回ご紹介したのはあくまで一例です。どうもしっくりこないと感じる方は、自分なりのこだわりやアイデアを組み合わせ、もっと使いやすく快適な作業台を開発してみてはいかがでしょうか。